男が熱い！！　　高村薫「レディ・ジョーカー」上

レディ・ジョーカー〈上〉
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＊内容＊要求は20億。人質は350万klのビールだ。金が支払われない場合、人質は死ぬ。話は以上だ。」一兆円企業・日之出麦酒を狙った未曽有の企業テロはなぜ起こったか。男たちを呑み込む闇社会の凄絶な営みと暴力を描く。

★★★★☆

「神の火」最後まで読めなかったくせに、懲りずに「レディ・ジョーカー」に挑戦。これは最後まで読めました。男が熱い！（笑）（なんだか中高年の城山さんや白井さんや倉田さんなどまでかっこよく見えてしまって…高村マジック？）熱いけれど暗いですね。華々しく見えるひとでも心の底に重石をかかえていて…もしくはそれに気づかされて。大会社や警察や兜町の腐敗だとか癒着だとかいろいろ憤りを感じつつも、一生懸命やりくりしてる中高年の男性たちが必ずしも甘い汁を吸ってはいなくて辛くて… そういえば、高村さんの小説に出てくる男はいつも辛さに押しつぶされそうになってますね。　この先腐女子警報！意味の分からない方は飛ばしてくださいませ（笑）でもそれはともかく一番気になったのは、やはり合田さんとお義兄さんの関係と半田と合田さんの関係ですね！！ただの妄想だけどさ…と楽しんで読んでたらば、友達以上の感情だなんて出てきて（≧ｍ≦）小躍りしてしまいました。これだから高村薫を読むのをやめられないのかも～半田さんもいい味だしてました。最後の接触のところなんか。くー(≧_≦) 　で、合田さんとあにきのその後が見たくて「照柿」借りてきたんですけど…その後じゃなくてその前になっちゃうか…

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