自由は重い アーシュラ・K. ル・グウィン 「こわれた腕環―ゲド戦記 2」
こわれた腕環―ゲド戦記 2 | |
アーシュラ・K. ル・グウィン 清水 真砂子 Ursula K. Le Guin 岩波書店 1982-01 売り上げランキング : 42,112 おすすめ平均 優れたファンタジーは現実そのものである 決意と困惑 味わい深くて手放したくない一冊 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
*内容*アースシー世界では、島々の間に争いが絶えない。力みなぎるゲドは、平和をもたらすエレス・アクベの腕環を求めて旅し、暗黒の地下迷宮で巫女の少女アルハと出会う。 ★★★★☆
かなり考えさせられる巻でした。 大切に守られてきた名のない神々への伝統や儀式というものが、全部が全部正しいものではないということ。それでも途方もなく長く続いてきた伝統には誰も逆らえない。
5歳の頃に大巫女の生まれ変わりとして神殿に連れてこられ、他の巫女のする女の子同士らしい楽しい事にも入れず、ひたすら儀式と生活を繰り返す日々。 それでもちょこっと出てくるペンセという少女の巫女と語らったりする場面には外への憧れや不満も見え隠れしていて、まさに親や学校の束縛や、やるべきことがごまんとある現代の普通の少女達にようです。
そして半分くらいページが進んでから幾分歳を経て貫禄の出てきたゲドの登場。ずっと閉じ込められ続けて、活躍は逃げる時のみ。やはりここでも万能ではないけれど、迷宮の道を知っているテナーの力も借りれば途方もない力も出せる魔法使い。
せっかく名もない神(古からそこにいる悪意のある精霊)からも神殿からも逃れられたのに、大巫女アルハから元のテナーにもどれたのに、自分には今まで学んだ事が無駄になってしまってこれから先の未来が恐ろしくてむずかるテナー。
訳者があとがきで書いていた事に感銘を受けました。 後々破滅が待っていようと悪であろうと、従属していつのは気楽で、自立した自由は凄く重いというようなこと。(細かくは忘れてしまいました;;) 自由って楽なようでいて、自分で道をみつけて決めていかなくてはならないから大変なんですよね。
私は映画でも本でもほんとに記憶容量が少なくて、よっぽど気に入ったものでないと(もしくは何度も読み返してないと)すぐに忘れてしまいます。自分の脳みそのシワの少なさが悲しい…(涙) それとも回路があちこちで切断されてしまってるのかしらん…最近は、「あれが…あれの…」なんてセリフが多くなってきました。思い出す努力をしなければ~(同じ本を借りたり、買ってしまったりした事も数回あります・・・(・∀・;))
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