今って、なんでもドラマや映画にしますね 天童荒太「永遠の仔」「家族狩り」
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 | |
天童 荒太 新潮社 2004-01 売り上げランキング : 86000 おすすめ平均 暗い本だね。 文庫化 普通の家族 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
内容*高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある母子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。山本賞受賞作の構想をもとに、歳月をかけて書き下ろされた入魂の巨編が、いま幕を開ける。
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文庫化にあたり、大幅に加筆、1文も同じ文がないほど再構築されたそうです。私が読んだのは95年版の単行本です。陰惨な描写はおさえられて人間描写で読ませるそうなので、抵抗のあった私にはこちらのほうがいいかも。結構凄い描写がたくさん出てきて食事時付近は避けてたくらいですから(苦笑)暗くて重い主題ですが、いろいろ考えさせられます。凄惨な場面ばかりが印象に残ってしまってますが…。
今はどうしても親の立場で考えてしまいますが、家庭内暴力って親だけの責任でもないし社会だけでもない、学校だけでもないしその子だけが原因でもない。
赤ちゃんの時は誰でもいい子ですべては育てられた環境だと夫は言うけれど、恵まれない環境でもまっすぐに育てる子もいる。その子の性格にある生まれながらの凶暴性と環境と発火要因が重なって起きるのだと思う。
テレビドラマのほうも観ました。キャラがたっていて、わかりやすく爽やかに感動的に、まとまっていました。
★★★☆☆
しょっぱなからグロテスクな描写で始まるオリジナル版はこちら↓気分が悪くなるかもしれない方は改訂版のほうがいいです。
家族狩り オリジナル版 | |
天童 荒太
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永遠の仔〈1〉再会 | |
天童 荒太 幻冬舎 2004-10 売り上げランキング : 15812 おすすめ平均 「人生」という人間ドラマ 親になる前に読んでいたら 少なくとも前半戦は面白い。必ず読んでおきたい一冊です。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
20くらいの時に母から薦められて読んだ本。なかなか子には薦めにくい本だと思うのですが・・・、うちの母は変わっていて(無頓着?)自分が読んだ本は皆おすすめしてきます。舅と関係する気持ち悪いものまで。(気をつけろということ?いやいやきっと無頓着・・・・面白くないし。活字なら何でもいいのかも。)
虐待される子供の弱く儚い立場がいやというほどわかる小説です。親がすべて。運悪く馬鹿で幼稚なままの親のもとに生まれてしまった子の悲劇。それでも親を完全な悪として見られない。どうして優しくしてもらえないのか?自分が悪いからひどい事をされるのだろうか、と考えてしまう。
最近は特に虐待で命を奪われてしまう事件が多い。運悪くそんな親のもとに生まれて来てしまった子はどうか強くしたたかに生き抜いて、大人になってからでも幸せになってほしい。まだ生きる力もない小さな子には、せっかく狭い日本の住宅事情なのだから隣近所の大人が守ってほしい。そして行政機関をしっかり教育してほしい。
★★★☆☆
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