東野圭吾「幻夜」 男性の描くのは爽やかな魔性の女。(なにそれ)
幻夜 | |
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内容*1995年、西宮。父の通夜の翌朝起きた未曾有の大地震。狂騒の中、男と女は出会った。美しく冷徹なヒロインと、彼女の意のままに動く男。女の過去に疑念を持つ刑事。あの『白夜行』の衝撃が蘇る!
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『白夜行』を読んでないので、機会があれば読みたいです。続編なのか、似た話なのか。白夜(ホワイトナイト)というショップが出てくるので、同一人物(美冬と店長)が出るのか?
最初の神戸大震災のリアルな描写に圧倒される。地獄を見た後には、その後の魔性の女の所業など可愛いものに見えてしまうのがちょっと惜しかったです。
所詮男性作家の描く女性なので(笑)魔性ではあってもどろどろしたところや汚いところがないです。爽やかな魔性の女。(なにそれ)
それにしても最期まで過去が明かされなかったので、私も美冬になりきった女の過去が知りたいです!どれほどの過去があるから生まれ変わりたいのか?続編希望。
宮部みゆきの「火車」の他人になりかわって生きる女性のほうがとてもリアルで共感も出来た。親のために借金を背負い、身売りさせられる日々追われる日々を終わりにしたかった悲壮なしたたかな女性。最期のシーンが印象的。
それに比べて、過去が明かされなかったせいもあって、この美冬はただ自分の欲望のためだけに男を利用しのし上がってゆくただの欲深い人にしか見えない。共感もみじんも出てこない。最後はほんと悔しい。証拠をにぎるふたりが…!(ねたばれ)それでも美冬は近い将来「老い」負けるわけですけどね…!どんなに美容整形の技術が進もうともアンドロイドにならない限り美しくあり続けるのは不可能ですもの。
★★☆☆☆
火車 | |
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詳しくは、以前の宮部みゆきのページにて。彼女の小説で一番おもしろかったです。
★★★★☆
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