大きな声では言えない趣味 豊島ミホ「ぽろぽろドール」

ぽろぽろドール
	幻冬舎 2007-06 売り上げランキング : 284914 おすすめ平均 人形に思い入れがない人にも カバーに引かれました 装丁に負けず、面白かったです☆ Amazonで詳しく見る by G-Tools

「ドール」という言葉と装丁の綺麗で可愛さに惹かれて手にとりました。装丁が隅々までいろんな幻想的かわゆいモチーフが書かれていてそれが短編ごとの扉絵にもなってます。一見の価値ありv　

それから私のように大きな人形（スーパードルフィー）を持っていて洋服作っていた方には共感するところが多々あるでしょう。にやにやしながら読んでしまいました…（笑）

小さい頃はお人形が怖くて仕方なかった私。今だってお雛様の前を夜通る時は怖い。（一度全員が後ろを向いていた事があるのです！！･･･まあ犯人は小さい頃の娘だったのですけどね）

実家にあった日本人形なんかもう限りなく怖かった。なのになぜ大きなお人形に嵌まったのか？

怖いということは惹かれるということでもあるんですよね…。

人形という題材は魅力的です。アンドロイドやロボット物にも弱い私（笑）ココロがないけれど宿ってるかもしれない美しいモノたち。美しいものを自由に出来る喜び。 　

等身大の主人公の女の子とそっくりな古いお人形を持つ美少年の話が一番どきどきしました（笑）

最後のお話は可愛そうだった。あれに登場するのって絶対スーパードルフィーじゃないかと踏んでます。同じクラスの目立つ美少女に憧れる、洋服作りの女子高校生のお話に出てくるのはブライスかプーリップあたりかな。

ヤフーオークションで落とした人形宛に元持ち主が（その人形に）ラブレターを送ってくるお話もおもしろかった。

表題のぽろぽろドールはノスタルジックでいて思春期の女の子の毒々しさと健やかさも描かれていて好感がもてました。

色々楽しませてもらいましたから♪★★★★☆

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