五つ星をさがして

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思い出してみるのもいいかも。思春期から大人の女性へ 永井するみ「グラデーション」

グラデーション
グラデーション 永井 するみ

光文社 2007-10-20
売り上げランキング : 468074

おすすめ平均 star
star自分自身の色をつけていく成長物語

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*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*  

ちょっと、お硬くて平凡な女の子の成長物語。前回読んだ主人公が子持ちの主婦だったので、そんな感じかな~と思って読み始めたら、主人公は中学生。あれっと思って目次を見ると14歳から始まって23歳までの章に分かれている。

私は24で結婚したので、中学生~嫁ぐまで位の年齢か~と、しばしその当時の自分を思い出してみる。なんとか感情移入出来る歳だな・・・いやムリかも?(笑) 

娘の歯医者さんで読み始めたので、最初のほうを隣に座る娘に話してみる。「○○ちゃんとおんなじみたいな事が書かれてるよ~」と。(恥ずかしながら娘のことを未だにちゃんづけで呼んでおります;そして娘は私をママと呼んでます。私自身は名前のみ呼ばれ、母の事を幼稚園の頃からお母さんと呼んでたそうなのですが…)  

娘は今まで男の子の友達はいても好きな子というのはいなくて、キスさえも気持ち悪い~!!と言ってたのですが、最近は彼氏もいて、キスもいいらしい。すごい心境の変化だ。  

話それましたが、本書は主人公の真紀が先輩の男の子に交際を申し込まれていっしょに帰ったりするシーンから始まる。女の子に人気の男の子がなぜ地味な自分を…と悩むのは少女マンガなどではよくある話だけれど、この主人公はそういう子よりさらに地味で大人しい。元気で明るいだけがとりえ!という平凡な子ではなく、どちらかと言えば母に「暗い」ような事を言われて落ち込むタイプ。姉が美人で明るく要領がいいので、更に拍車をかけたよう。わが身のように思って最後の23歳まで応援して読めました。  

そういえば、本をほとんど読まない娘が、この本(けっこう分厚いのに)を読んで夏休みの宿題として中学生の時に感想文を書きました。

この永井さんて方、抜きん出た才能は感じないのだけどピカリと光る言い回しが好き。例えば他人の心と自分の心を沿わせて合わせられる「心の糊しろ」が親友にはあって私にはない、と真紀が思うところなど。  

「グラデーション」という題名は真紀が絵を描くことが好きになって漬物の絵を緑のグラデーションで描くところからと、プチ試練を乗り越える毎にか変わってゆく色に例えているのだろうけど、上手いです。ちょっと昔の自分の成長を見てきたようで感慨深かったです。今青春期にいる女の子にも、昔女の子だった女性にもお勧め。

★★★☆☆



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