三浦しをん「光」
光 | |
三浦 しをん おすすめ平均 岸辺の百夜行アルバム 救いがなさ過ぎる・・・ これまでの作風一変?昼ドラのようなダークな世界 容赦ない力 エグみのある『三浦しをん』 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
内容(「BOOK」データベースより) 天災ですべてを失った中学生の信之。共に生き残った幼なじみの美花を救うため、彼はある行動をとる。二十年後、過去を封印して暮らす信之の前に、もう一人の生き残り・輔が姿を現わす。あの秘密の記憶から、今、新たな黒い影が生まれようとしていた―。
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最後まで救いのない重いストーリー。
なのに静かな印象なのは、主人公たちが熱くないからかも。島もろともすべて失った三人は、そのまま幸せや救いを、本当に求めてるとは思えない冷たさ。
「光」という題名通り、一応三人とも、それから信之の妻も「光」(一般の幸せとか希望とか)を求めるスタンスをとってるけれど、本心は熱望してなさそう。だから重い内容にもかかわらず、さらさらと最後まで読めたのだろう。
光を求める感情とともに慟哭とか運命を呪うとか負の感情さえも、津波が持っていってしまったのかもしれない。
唯一感情移入できたのは、輔。殴られて可愛がられたことがない輔は信之を慕うけれど、絶対に自分に感情を向けてくれることなどないと思ってたんだろうな。すっかり諦めていたのが救い。輔はなんだかカッコよく成長して楽しみだったのに残念だったな~。輔と密会する信之の妻にも感情移入できなかった。みんななんだか体温がない感じ。
信之の冷酷冷静な、殺人&死体遺棄の方法がやけにリアルでした…(汗)
レヴューによると、賛否両論。三浦しをんさんはいろんな作風で書くみたいだから、他にもいろいろ読んでみようと思う。(そういえば、ひとつ軽すぎる始まりで挫折した小説があった…)
★★☆☆☆
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