有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」
赤い月、廃駅の上に (幽BOOKS) | |
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内容紹介 有栖川有栖の新境地! 初の幻想怪談集。 作家生活20周年 記念出版 ミステリ作家が描く、初の本格幻想怪談集。 赤い月の光----。それは邪気を招く不吉な月。鬼月が出た夜は、異界への扉が口をあける・・・。 17歳の引きこもりの青年が、クロスバイクで旅に出た。四日目にある町の廃線跡の駅舎に辿り着き、野宿をする。そこに現れた鉄道忌避伝説を追う30代の鉄ちゃんライターの佐光。空に赤い月が出ているのを見た青年は不気味さを振り払おうとダベり始める。深夜に差しかかるころ、佐光はトイレに行くため駅舎を出る。それを見計らったかのように、赤い月はますますその光を増し・・・。怪談専門誌『幽』に連載された8編に加え、他誌に発表された2編を加えた初の怪談集、堂々刊行。
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鉄道にまつわる怪談を収めた異色の短編集。
有栖川有栖さんの名は可愛いなあと知っていたのですが、初読み。どれもこれも面白く読める短編でした。
夏には最適!夜遅い娘に付き合って起きて読んでいたのですが、ちょうど表題の短編を読んでる途中で一区切りついて、支度して寝たのですが、あまりに気になって(怖いし)読みに居間へ帰ってきました。
最後まで読んでみたら安心して眠れました(笑)もっとすごく怖い展開を期待して怖くて眠れなかったのですが…。いつも思うけれど私の想像のほうが怖いと思うこと多々。小説だと想像の世界がすごく怖くて、映画などになって見てしまうとトタンに怖くなくなるんですよね。
ミステリは好きだけれど、推理物は苦手、という私にはとても合ってる初有栖川有栖でした。ミステリーって推理小説家に馬鹿にされてるのかしらん。(作中に出てくる作家が言ってたように)私はホラー寄りのミステリが好き。レヴューでも言われてたけれど、叙情的なホラーでよかったです。どれもこれも先が気になりまくりで、発想も展開も結末もばっちりでした!「テツの百物語」「黒い車掌」「赤い月…」が怖かったです。「海原にて」も印象深い。
★★★★☆(久々の四つ星!)
で、他のも読んでみようとパラパラしてみたのですが…皆推理物なんですね…残念。そうでないのを探してみよう!
ドラマでも推理物、名探偵物、刑事物も苦手。中学生の頃は横溝正史と江戸川乱歩を大人向け(?)のまで読破するほど好きだったんだけどなー。
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