五つ星をさがして

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岩井志麻子「べっぴんぢごく」女は美人か不美人かが男の何十倍もの影響力を持つけれど

べっぴんぢごく
べっぴんぢごく
新潮社 2006-03-18
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おすすめ平均 star
star時間軸は面白かった
starほんとにぢごくなのかなぁ

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内容(「BOOK」データベースより) 母を惨殺されて天涯孤独になった乞食のシヲは、村一番の分限者の養女となった。「ぼっけえべっぴん」と賞されたシヲだが、シヲの娘・ふみ枝は似ても似つかぬ醜女で、さらにその娘・小夜子は男を狂わす妖艶な美少女、そして初潮をむかえたばかりの小夜子が産んだのは、もはや“人とは呼べぬ”ものだった―。「書いてはいけないものを、書いてしまった」作家・岩井志麻子にそう言わしめた、女という生き物の哀しみに臨界点まで迫る暗黒大河小説、ついに登場。 内容(「MARC」データベースより) 美しければ愛されるのか。醜いだけで不幸なのか。女は誰も、この地獄から逃れられない-。美女と醜女が交互に生まれる岡山の旧家を舞台に、女系家族の憎悪の歴史を描いた、女の哀しみに臨界点まで迫る暗黒大河小説

*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*

和風ホラーファンタジーという感じの始まり。出来すぎている設定も、読んでいると話の渦の中に引きずり込まれて行って、気にならなくなります。

シヲのあまりに貧しい乞食の暮らしと、その父母の死にざまが陰惨。行き倒れて死んだ人が葬られる場所の近くの、嫌な風が吹いていそうな四つ辻の描写がすごく怖かった。

序盤の迫力があまりに凄くて、だんだん尻つぼみといった風に見えてしまうのが残念。…だんだん、どろどろさに慣れてきてしまうのもあるけれど(笑)

曾祖母になってまで美しいシヲがやっぱり一番凄いのかも。血が薄れていくように因縁も薄れてゆき、話も薄れてゆくのね。  

女は美人か不美人かが男の何十倍もの影響力を持つので、不美人に生まれるとかなりの割合で不幸。「べっぴんぢごく」という題名だけれど、心がけを良く&用心することで、べっぴんさんは楽しい人生も送れそうです。ただ、この小説のべっぴんさん達は、ちょっと精力的すぎるところが禍を呼ぶのかも。何事もほどほどが幸せな道ですね。

★★★☆☆


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