大庭みな子「風紋」他。大御所なの?
風紋 | |
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内容(「BOOK」データベースより) 五十年の歳月を共に生きた最愛の夫・トシの手を握り締めながら、病床にある小島信夫氏への想いを、花野の風景の中に刻んで絶讃された表題作のほか、車椅子の上で、通り過ぎていった人々を幽明の境を越えて点綴する「あなめあなめ」「それは遺伝子よ」の二作とエッセイを収録。
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大原まり子(高校生の頃SFが好きになりまして。イル&クラムジーシリーズとか漫画家チョコシリーズとか好きだったなあ。短編集も。)の本を探すのによく見かけていたこの方。20年以上も経ってからやっと中を覗く機会ができました。かなりなお年の方らしい。大御所?
大庭 みな子 1930‐2007。東京生れ。敗戦の夏、原爆後の広島市に救援隊として動員される。津田塾大学卒業。1959(昭和34)年10月、アメリカ、アラスカ州シトカに夫の勤務のため移り住む。’68年、群像新人賞の「三匹の蟹」で芥川賞を受賞し、作家生活にはいる。’70年帰国。著書に『ふなくい虫』『浦島草』『寂兮寥兮』(谷崎賞)『啼く鳥の』(野間文芸賞)『王女の涙』『津田梅子』(読売文学賞)『風紋』など。川端賞受賞の短編に「海にゆらぐ糸」「赤い満月」がある。2007(平成19)年5月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ナコはみな子さんのことでトシはダンナさんなのですね、エッセイ以外もエッセイというか。さらりと老境や老人の性を描いています。誰のレヴューも読めないのが残念。 ★☆☆☆☆
ヤダーシュカミーチャ | |
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内容(「BOOK」データベースより) たなびく思い出の雲に乗って、懐かしい人々がやってくる。記憶の中の言葉が美しく交差する。生の最深部に触れる最新純文学小説集。
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たなびく思い出の雲に乗って…って素敵な紹介文ですね!
もう一度大庭みな子さんにトライしてみました。自叙伝風ではなくちゃんとした小説なら面白いのかどうか。一話二話はなかなかでしたが、次からまた自叙伝…?
二話目に印象深い会話や文章があって感心しましたが。辛辣な言葉を次々紡ぎだす女系家族。財産は築かなかったけれど、数々の名言を残していったというところ。
たくさん賞をとって活躍してきて2007に亡くなったらしい方なので、またトライするかも。自分の歳相応のものを読むと共感するかしらん。とりあえず「三匹の蟹」「むかし女がいた」あたりかな。 ★★☆☆☆
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