沼田まほかる「猫鳴り」死と孤独の恐怖に怯える飼い主に、モンは死の床で「ゆっくりいこうや、大丈夫大丈夫」と語りかける。(態度で)「彼女がその名を知らない鳥たち」
猫鳴り | |
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出版社/著者からの内容紹介 宿した命を喪った夫婦。思春期の闇にとらわれた少年。愛猫の最期を見守る老人。それぞれのままならぬ人生の途に「奇跡」は訪れた。濃密な文体で、人間の心の襞に分け入ってゆく傑作長編。一匹の猫の存在が物語を貫く。
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「モン」という猫が登場します。一話目では、何度捨てられても不屈に帰って来ようする子猫。二話目では不敵な泥棒猫でチョイ役。三話目はびっちり出演して存在感ばっちり。
この小説、三話目だけでもよかったような気がします。三話あることで年月を感じさせるけれど。紹介文の「奇跡」ってなんのことだろう…(笑) その辺の縄張りで一番強かったモンも老化がやってきて、なんとか威厳と保とうとする姿が哀れ。でも本人はなんとも思ってなさそう。
一話目ではちょこっと出だった子供のいない夫婦の夫が生き残り、モンと老境に至る。死と孤独の恐怖に怯える飼い主に、モンは死の床で「ゆっくりいこうや、大丈夫大丈夫」と語りかける。(態度で)
ベッドの下の奥で横たわったまま、最後まで尻尾で答える所とか、大好きだった籠に乗せてもらってぐるぐる回転してもらうところとか・・・泣けました(T-T)猫はあんまり好きじゃないのですが、かなり興味も湧いてきました。年とったら飼うかも。モンのおかげで死に対する感覚がちょっと違ってきたかも。 ★★★★☆
彼女がその名を知らない鳥たち | |
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内容(「BOOK」データベースより) 十和子は淋しさから、飲み会で出会ったうだつの上がらない中年男・陣治と関係を持ち、なんとなく一緒に暮らすようになる。ある日、陣治の部屋で、昔の男から贈られたピアスを発見する。何故ここに…。十和子が選んだ驚くべき行動とは!壊れかけた女、人生をあきらめた男。ダメな大人が繰りひろげる100%ピュアな純愛サスペンス。
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「猫鳴り」がよかったので続けて読みました。陰々滅滅。汚くだるーい感じで進みます。というか話しが進みません。後半やっと展開してミステリー調になって…。純愛みたいです。
読者レヴューが五つ星だらけなので、クリックで飛んでレヴューを読んだほうがいいかもしれません(汗)私には前半にあまりに嫌悪感を覚えて、どんでん返しにもああ、やっとだ,よかった・・・くらいしか思えませんでした。もう少し短ければ。でもあのぐだぐだがいい味出してるのかも?最後に本当に表紙の青空があってよかったです。文庫の表紙は残念ですが・・。↓
彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫) | |
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