大島真寿美「かなしみの場所」久々にお気に入りの一冊。
かなしみの場所 | |
大島 真寿美 角川書店 2004-06 売り上げランキング : 603769 おすすめ平均 自分がしっくり出来る場所を探したくなる かなしみの場所 「三日月の舟」に乗って。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
内容(「BOOK」データベースより) 誰かが、誰かに会いに来る。誰かが、誰かに会いたいと思う。それってなんなんでしょうね―。離婚して実家にもどり、雑貨をつくりながら静かな生活をおくる果那。夫と別れるきっかけとなったある出来事のせいで、自分の家では眠れないのに、なぜか雑貨の卸し先「梅屋」の奥の小部屋では熟睡することができる。梅屋で働くみなみちゃん、どこか浮世離れした両親、賑やかな親戚、そしてずっと昔、私を誘拐したらしい「天使のおじさん」―。さまざまなひとの、さまざまな人生。生きていくことのいとおしさが胸にこみあげる。いま注目の作家が贈る、静かな、うつくしい物語。
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「かなしみ」って「悲しみ」とは違うものなのかも。むしろ「人生をかみしめる」「しあわせをかみしめる」みたいな意味かも。
主人公は特に悲劇に遭ったり悲しんでたりはしない。ただずっと眠れない。眠れないということは死に近づくことだから、そこは悲しいといえば悲しいのかな。
果那とみなみちゃんと他の店員さんやら夫に心酔してる助手やらの全ての人達とのシーンがまったりしてる。いつもの等身大な主人公を描く作家さんの持ち味が生かされてる。
えげつない所がひとつもなく、安心して最後まで読めます。また読み返したい気分。
ミステリー(なるべく推理物じゃないやつ)とか怪奇物を読むのは大好きだけど、所有したくはないし何度も読みたくもない。
みなみちゃんの作品を褒める言葉にうきうきする。可愛い作品を手にとって買ってみたいな。あの、梅屋の2畳しかない、三日月の舟が夕焼けに、夜の海に浮かぶすりガラスの小窓がある部屋で、眠ってみたいな。
★★★★☆
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