五つ星をさがして

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橋本治「橋」

橋 橋本 治

文藝春秋 2010-01
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内容(「BOOK」データベースより) 悲劇は起こる。しかしそれが何故なのかは誰にもわからない。北国で育った二人の少女がそれぞれ堕ちていく二つの渦―。日本海に面した雪深い地方で、高度成長期に青春を過ごした二人の母親、元水商売の正子と信用金庫勤務の直子。彼女たちの娘、雅美とちひろが停滞の次代に家庭を持つ。そして、二人はそれぞれ、静かに人生を転落してゆくのだった。時代と人間の宿命を作家は仮借なく綴る。著者渾身の長篇小説。

*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*

同じ時代にほんの少しの関係があるふたりの少女時代から大人までのお話。偶然なのか必然なのか、同じように事件を起こす。あまり盛り上がりも見せず淡々と進む…。こういうのが文芸なのかしらん。むかーし高校生の頃読んだ「桃尻娘」が懐かしい(笑)  

特に悪意はないのに冷たく見えたり、辛く当ってる風に見えたりするんだな、子供には。子供時代の気持ちが薄れてきてしまった母親の私は、時々どきっとしてしまいました。でも大体は子供が生まれもった本質なんだろうけれど。環境で変わるのは30パーセントくらいだと思う。

★★☆☆☆


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