瀧羽麻子「左京区七夕通り東入る」溺れるほど好きな事、あったらいいな
左京区七夕通東入ル 瀧羽 麻子 by G-Tools |
内容(「BOOK」データベースより) 京都での学生生活も四年目を迎えた七夕の夜、わたしは数学科のキテレツな彼と出会った。どうしてこのひとなんだろうと思う。客観的に見て、異性にもてはやされるタイプとはいえそうにない。目を引くような美男ではないし、話がものすごく面白いわけでも、ことさらに気がきくわけでもないのに―。わたしは恋に落ちている。まっさかさまに、落ちている。
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まっさかさまにというほどドラマチックな感じではないけれど、ほのぼのしつつも、どーしても惹かれてしまう感じはひしひしと感じた。恋は好みとは違うもんなのよね~。…たぶん。私はあまりに経験がなさすぎ、よく解りませんが。
興味のある事がたくさんある主人公の女の子と数学にのめり込んでる男の子。 今まで別れた彼氏達は自分を一番に考えてほしい子達だったのに、新鮮!と思ってる「わたし」 。
私的にはどこがいいのかしらん、と思ってた「数学の彼」は「きみは(新天地で)また新しい楽しい事みつけるんだろうな羨ましいな」と言ってくれる。ここでおお~っ実にお似合いの二人なんだ!と我点がいく。
「数学って哲学なのよ、よく溺れてる人がいるよ。よく知ってるだろうけど」って先輩のセリフがおもしろかった。はまると面白いのかも。私が大嫌いだったけど。私の父も数学好きで、いったん勤めてからお金を貯めて大学行って数学教師になった。教えるのも好きだし声も大きいし誰とでもなじむしいい教師だったろうね~。私が「わからないところが解らない」と助けを求めると「おお!そうか、それはいいぞ!」と喜んで教えてくれたっけ。 ★★☆☆☆