京極夏彦「死ねばいいのに」完全に題名負け。星ひとつ。「冥談」は怖さあり!星三つ。
死ねばいいのに | |
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内容(「BOOK」データベースより) 死んだ女のことを教えてくれないか―。無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、晒け出される業、浮かび上がる剥き出しの真実…。人は何のために生きるのか。この世に不思議なことなど何もない。ただ一つあるとすれば、それは―。
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題名に惹かれて読んだのに~。完全に題名負け。まあまあ面白い構成ではあるけれど、ものすごーく退屈。死んだ女性について、色々な人に聴いてまわる連作方式。そして毎度「死ねばいいのに」という題名に無理やりこじつけてるセリフ群。聴いて回ってるちゃらい言葉使いの男が犯人だけれど、「死ねばいいのに」と言いまわってるけれど一番善人のようです。 ★☆☆☆☆
ちょっと最後まで読めなかったものもある京極さん。でも、「冥談」はよかったです。以下。
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内容紹介 僕は、帰れるのだろうか。 生と死のあわいをゆく、ほの瞑(ぐら)い旅路―― 渡り終えるまで喋ってはいけない。なにかを聞くだけで、決して答えてはいけない。そこは、死者の声が聞こえる魔所だった……(「風の橋」)。 生と死の狭間を、細やかな筆致と巧みな構成で描き上げ、京極小説の先にある、もうひとつの「核心」に迫る短篇小説集。日常がふいに崩れてゆくさまを、静かな言葉がほの瞑い異界を映しだす。怪談専門誌『幽』の連載に書き下ろしを加えた全8篇を収録。「幽かな物語」を描いた『幽談』に連なるシリーズ第二弾。
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京極小説、分厚いんですよね異常に。敬遠していたのですが、短編はさらっと読めておもしろかったです。 あの世との境界線の暗くてあいまいな場所で起こる短編。お正月に親戚が集まる家の一室の穴から見ていた顔のお話が一番ぞくっときました。まるで自分の過去のようにリアルで。どんどん思い出していく過程が、そして最後がよかったです。あの世との橋のお話もよかった。 ★★★☆☆
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内容紹介 八つの幽談を描いた、京極夏彦の別天地! 怪談専門誌『幽』の連載が、ついに単行本化! ああ、手首だと、私は思ったものである。切断された手首だとは思わなかった。誰の手首だろうとも思わなかった。ただ、手首だと思った。何故かは解らない。もしかしたら体温があったからかもしれない。ひんやりとした、女の体温。――「手首を拾う」より。怪談専門誌『幽』の連載が、ついに単行本化。八つの幽談を描いた、京極夏彦の別天地。
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これはベッドの下にいる人の話がすごくすごくどきどきわくわくしましたv
ただし、どの短編もあっけなく終わってしまうのが残念。「冥談」より全体的に肉感的な感じ(笑) ★★☆☆☆
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