桜庭一樹「ファミリーポートレイト」どんどん逃げて、次々に陰残でもあり美しくもある次のステージへ
ファミリーポートレイト | |
桜庭 一樹 講談社 2008-11-21 売り上げランキング : 420883 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
内容紹介 直木賞受賞後初の書き下ろし長編第一作! ママの名前はマコ。マコの娘はコマコ。「コマコ、逃げるわよ」というママの掛け声で、想像を絶する数奇な運命と物語が動き出す。--著者最高傑作、再び誕生!
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桜庭さんの小説は、ちょっとライトノベル調で苦手だったけれど、慣れてきた。というか「っ」「!」が多用されなくなった?…やはり慣れただけかな。
魅力的だけどきまぐれで支配力満点の母と、美しく育ってゆく、虐待されても打たれ強く幻想を見るコマコ。
どこからどこまでがリアルで、どこまでが暗いファンタジーなのか。母に連れられ、どんどん逃げて、次々に陰残でもあり美しくもある次のステージが開けていって、飽きずにどんどん引き込まれる。暗さにも慣れてくる。
★★★☆☆
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