五つ星をさがして

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絲山秋子「忘れられたワルツ」恋愛と不思議がこんがらがってる

忘れられたワルツ (河出文庫)

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(2019/8/19 16:36時点)

内容(「BOOK」データベースより)

ごめんわたしふつうがわからないの…恋人の鯖江君と別れたわたしは、預言者のおばさんと出会う。彼女が空に投げた音符が奏でるのは「未来の曲」。しかし、その暗く濁ったメロディは、戦争の始まりを告げる「国民保護サイレン」だった…。震災以後の、ふつうがなくなってしまった世界で、あのころより見えるものがある―不穏に揺らぎながら、美しく輝く七つの“生”に寄り添う傑作短篇集。

*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*

七つの短編。いつものように恋愛と不思議な出来事がこんがらがってるものの、はっとする描写もあり。

「恋愛雑用」年増の女性が、事務しつつ青年~中年の仇の男に言い寄られて面倒がったり(笑)

地震モニター走馬燈」美人とアラサーオタク。久々に会って泊まる。お宅は離婚したばかりで、今の楽しみは地震モニターを見続ける事。そして美人の楽しみは、顔に吸い寄せられてきた駄馬たちを思い出す事。たまにその中に美しい馬でも見つけるが、顔も声も歳もわかるが、名前は思い出せず。今いる男をその一員にするものか今少し大事にしようかと思う。

「葬式とオーロラ」恩師の葬式へ向かう高速で、オーロラを作って見せる仕事の女と出会う。高速のオリエンテーリング(あちこちのサービスエリアでハンコ押す)

ニイタカヤマノボレ」←戦いの合図の暗号。いとこの峰尾の言動が面白い。「青い瞳のおばさんは、足元のバッグから黒い音符を取り出して、空に投げていた。空には送電線の五線譜があって、投げた音符はソやミの場所にひっかかり・・・」未来の曲を作っているそうだ。詩的~☆ミ

「NR」ノーリターン。よくOLの頃に白板に書いたわ~懐かしい。

予定と違う電車に乗ってしまい、見たことも聴いた事もない駅にしか行けない。もう戻れないのか?!「ノーリターン」って書いてきちゃいましたよね」竹の華は120年に一度咲き、そして滅びる。凶事の前触れと言われてきたそうだ。そりゃ、情報があまり行き渡っていない昔の人はそう思うよね~花が咲いて竹が全部枯れちゃうんだから。今はネットでそのお花を色々眺められるけれど。稲みたいな地味なお花でした(・∀・)

綺麗な青い花を見て「これは本当にもうだめだ」

「忘れられたワルツ」音大出の姉、スーパーウーマンなテレビにも出る母、フツウの大学生の私。20か国語の勉強が趣味の父。車の中に20匹のカマドウマがいたり家中にお姉ちゃんの目があったり。本棚の後ろ、家具の間に。不思議な世界~四つの忘れられたワルツを頭の中で繰り返す。四人家族の四つのワルツね。一つだけ知られてる。CDにさえ入ってない三つのワルツは他の家族3人のことなのね。

「神と…」神が電車の中で、このままでは人々が神に願う怨念で潰されてしまうー!と蛾に姿を変えるところ面白かった。そんな事してる間にも神を呼ぶ声。「神様おねがい、今日も齋藤君に会えますように」こんなところで祈るなー漠然と齋藤とか言われたって知るか。(笑)神がそこここにいる世界。

★★☆☆☆

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