今まで読んだ「宮部みゆき」
宮部みゆきさんファンでもないのですが、読みやすいし、たくさん出てるのでつい手が出てしまいます。
ICO -霧の城- | |
宮部 みゆき 講談社 2004-06-16 売り上げランキング : 34,266 おすすめ平均 贅沢なノベライズ ファンタジー系のお話 ダイスキ!!! 一人の女の解釈が公式設定としてまかり通る危険 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
*内容*構想3年。同名コンピュータゲームに触発されて、宮部みゆきがすべての情熱を注ぎ込んだ、渾身のエンタテインメント! 霧の城が呼んでいる。時は満ちた、生贄を捧げよと。 何十年かに1人生まれる、小さな角の生えた子。頭の角は、生贄であることの、まがうことなき「しるし」。13歳のある日、角は一夜にして伸び、水牛のように姿を現す。それこそが「生贄(ニエ)の刻(とき)」。なぜ霧の城は、角の生えた子を求めるのか。
ICOのゲームは知らないのですが、ファンタジー特有の最初の設定の説明が長くなくてほっとしました。ファンタジーの漫画をよく描く私ですが、とにかく進めながら世界の設定をわからせてほしいと常に思ってます。 静かな語りで進んでゆくファンタジー。設定が特異で興味をひかれました。美しい少女と澄んだ情景がありありと浮かんでくるような静かな文体。 宮部みゆきさんはゲーマーなんだそうですね(笑)今度ブレイブストーリーも読んでみようかな。 ★★★☆☆
模倣犯〈下〉 | |
宮部 みゆき 小学館 2001-03 売り上げランキング : 23,954 おすすめ平均 人の心情って複雑だなぁって。 読んで損はしない 内容はよし。でも・・・ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
*内容*公園のゴミ箱から発見された女性の右腕、それは史上最悪の犯罪者によって仕組まれた連続女性殺人事件のプロローグだった。比類なき知能犯に挑む、第一発見者の少年と、孫娘を殺された老人。そして被害者宅やテレビの生放送に向け、不敵な挑発を続ける犯人――。が、やがて事態は急転直下、交通事故死した男の自宅から、「殺人の記録」が発見される。事件は解決するかに見えたが、そこに、一連の凶行の真相を大胆に予想する人物が現れる。死んだ男の正体は? 少年と老人が辿り着いた意外な結末とは? 宮部みゆきが“犯罪の世紀”に放つ、渾身の最長編現代ミステリ。
同名の映画のほうは最悪だったらしいですね(笑)シネマレヴューでは平均2.18点でワースト13位。小説のほうはけっこうおもしろく読めました。 模倣犯という題名はうまいですね(笑)最後の最後でわかります。 レヴューでも言われている通り、とても長かったです;; あまりに卑怯で卑劣な犯罪を題材にしているので、後味は悪いです。 それでも被害者の家族や警察やマスコミや加害者の友達の人物像を、それぞれの思惑と過去とをじっくりと描いていてかなり感情移入出来ました。 特にピースに計られて犯人にされて殺されてしまう、浩美の愚図な友達についてが…ぐっときました。本編にはほとんど関係ないのですが(ピースの寒々しさを知るにはいいかも)その過去が語られる所でとても切なくなってしまいました。活発で自分にとってヒーローだった浩美がピースと仲良くなって、どんどん落ちてゆく様子を見てるその友達。 「心の中に輝く思い出は星の数ほどもあってそれが様々な星座を描いて光ってる」という文章にはぐっときました。(細かいところはうろ覚え;)本編じゃないところにぐっときてる私…(苦笑)宮部みゆきさんもいい文章書くんだなあと思ったところです;;; ★★★☆☆
あかんべえ | |
宮部 みゆき PHP研究所 2002-03-16 売り上げランキング : 23,584 おすすめ平均 ファンタジー系の傑作 お化け話が苦手な人でも大丈夫 うーん Amazonで詳しく見る by G-Tools |
*内容*おりんの両親が開いた料理屋「ふね屋」の宴席に、どこからともなく抜き身の刀が現れた。成仏できずに「ふね屋」にいるお化け・おどろ髪の仕業だった。しかし、客たちに見えたのは暴れる刀だけ。お化けの姿を見ることができたのは、おりん一人。騒動の噂は深川一帯を駆け巡る。しかし、これでは終わらなかった。お化けはおどろ髪だけではなかったのである。 なぜ「ふね屋」には、もののけたちが集うのか。なぜおりんにはお化けが見えるのか。調べていくうちに、30年前の恐ろしい事件が浮かび上がり……。死霊を見てしまう人間の心の闇に鋭く迫りつつ、物語は感動のクライマックスへ。怖くて、面白くて、可愛い物語のラスト100ページは、涙なくして語れない。
またしても長いのですが、それは江戸の日常のリアルさを出していると思えば♪そして、おりん視点が健気でかわいいので許せます。 ふね屋に住む幽霊で粋なおねさんとハンサムな兄さんが毎回装いも新たに出てくるのが楽しみでした(笑)背中をもんで病気を治してくれるお坊さんもいいなあ。 レヴューによると、宮部みゆきの幽霊ものの中では、一番の長編で読み応え十分だそうです。(私読んでないけど;) おりんの優しさで幽霊さんたちもだんだん心を開いてくれる。そしてたくさんの幽霊達が成仏できない理由に迫っていくのですが…! 30年前の事件はあまりに無残で、現在にも色んなずるい人や悪どい人も出てきますが、お話自体は人情たっぷりのいい後味となりました。 ★★★☆☆
理由 | |
宮部 みゆき 朝日新聞社 1998-05 売り上げランキング : 35,643 おすすめ平均 家族というもの 家族のこと・・大事ですよね。 つきはなされることも甘やかされることもない現実 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
*内容*荒川の高層マンションで起きた一家四人殺し。しかしそこに住んでいるはずの家族はほかの場所で暮らしていた。殺されたのは誰か、殺人者は誰なのか。事件はなぜ起こったのか。家が、家族が、そして人が徐々に壊れていく。
事件後の関係者に対するインタヴューで話が進んでゆくルポルタージュ形式がおもしろかったです。 謎だらけで、その理由をインタヴューを通して読者が探してゆくストーリー。意外な犯人像にびっくり。 そして法律に詳しくないと怖いことがたくさんあるなあと思いました…(汗) いろんな家族がいろんな理由と事情で生きてる。 ★★★☆☆
火車 | |
宮部 みゆき 新潮社 1998-01 売り上げランキング : 2,201 おすすめ平均 追う、追う、追う、追われる・・・ 破滅への一枚 カード社会の恐ろしさ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
*内容*休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。
カード破産というものがこんな怖いものとは知らずに、色々なカードローンまで使っていた、わが身を振り返ってぞっとしました…! (なんとか返しましたけど) 地獄の底までゆくような取立ての厳しさが恐ろしい。両親のほんのちょっとのミスでいつもいつも怯えて生きてきた切なさ。その両親も亡くなり逃避行の果てに行き着いた安住の地は…。ほんのちょっと贅沢をして暮らしたかった、セリフに胸が痛くなりました。 恐怖や苦労に負けないでしたたかに生きる清清しい彼女が見れた、最後のシーンが素敵です。 ★★★★☆
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