今まで読んだ北村薫 「語り女たち」等
語り女たち | |
北村 薫 新潮社 2004-04-15 売り上げランキング : 156397 おすすめ平均 幻想世界への小さな旅 語られる世界に遊ぶ至福 しずかに鳴りだす琴の音のような話たち Amazonで詳しく見る by G-Tools |
*内容*語り出されるのは、幻想的な――そして日常的な――“謎”のものがたり。微熱をはらむその声に聴き入るうち、からだごと異空間へ運ばれてしまう、17話。
「緑の虫」竹の林を散歩したくなりました。でもこの話だと疲れそうな竹藪。
「文字」思い出せない漢字ってもしかしたら、こんな風になってるのかも?とちょっと疑ってしまいました(笑)この漢字も存在しそう…!
「わたしではない」自分が人形者なので(笑)こんな話は好き。
「歩く駱駝」メルヘンです…
「海の上のボサノヴァ」歌を歌う人の素晴らしい心得。
「眠れる森」こんな素敵な森があったら…
「夏の日々」誰もが持つ、夏の夕のノスタルジー。
「ラスク様」初恋の眩しさ。
「水虎」意外な素顔の河童のお話。いそう…男前ってとこがいいvv
「梅の木」切なく優しい気持ちになれます。
★★★☆☆
北村薫の小説はすべて優しく上品ですね。まるで気品のあるおばさま、という印象。どぎつい表現や際どさがなく品質も安定していてどなたでも安心して読めます。基本的に人間を見る目が優しいのでしょうね。ただちょっと物足りない気もしてしまいます(汗)
はるか27年くらい前に読んだ時、自分と同じ年代の女性だと思っていたんですけどね~(笑)その辺は凄いです。今はネットでさくっと検索して素顔が拝めてしまいますね。素敵なおじさまです。
それに引き替え、高村薫のほうはとっても男らしい文体と内容ですね。ハードボイルド的で。(でもちょっと腐女子的な表現もあったりして最初から女性を疑ってましたけど(笑)写真が新聞の評論などによく載ってるのですぐに女性だと判明しました。頭いい方ですね。)
スキップ | |
北村 薫 新潮社 1999-06 売り上げランキング : 29266 おすすめ平均 北村薫さん、いい本をありがとう。 スキップ 果たして母は… Amazonで詳しく見る by G-Tools |
*内容*昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた。目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。わたしは一体どうなってしまったのか。独りぼっちだ―でも、わたしは進む。心が体を歩ませる。顔をあげ、『わたし』を生きていく。
ターン | |
北村 薫 新潮社 2000-06 売り上げランキング : 13662 おすすめ平均 こんな世界、どう? 一生懸命に生きるって大切 My Best です。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
*内容*車が衝突して、記憶がとだえ、真希は昨日に戻っていた。そして午後3時15分、気づくとまた同じ一日が始まる。 ターン、ターン、その繰り返し。でもいつかはリターンしたい。帰りたい…。「時と人」の謎を探る長編小説。
リセット | |
北村 薫 新潮社 2003-06 売り上げランキング : 83984 おすすめ平均 三部作の中で、やっぱりこの作品が一番 時間と時間のめぐりあい 読んでみて絶対に損はしません!! Amazonで詳しく見る by G-Tools |
*内容*太平洋戦争末期、神戸に住む女学生の水原真澄は、時局の厳しさを横目で見ながら、友人たちと青春を謳歌していた。真澄には、結城修一というほのかな恋心を抱いている少年がいる。幼い記憶にある、30数年に1度しか見られないという獅子座流星群をいつかふたりで眺めてみたいと真澄は心に期していたが、度重なる戦火がふたりを引き裂いてしまう。やがて終戦を迎え、東京オリンピック開催が近づく昭和30年代前半。小学5年生の村上和彦は、自前で小学生に絵本や児童書を貸し与える女性と知り合う。彼女こそは水原真澄だった。折りしも獅子座流星群の到来まで、あと4年と迫っていた…。
各々独立した物語ですが、「時と人」三部作と言われてそうですね。スキップは読んだのですが、あとの二つまだ読んでません。レヴューを見るかぎり、おもしろいみたいですね。 今私は47歳。今なら母と娘どちらの気持ちもわかるなあ…歳を経て読むと面白いものですね。
空飛ぶ馬 | |
北村 薫 東京創元社 1994-03 売り上げランキング : 4694 おすすめ平均 あったかくて、やさしい 日本っていい国だなと思える本 優しい読後感 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
*内容*「私たちの日常にひそむささいだけれど不可思議な謎のなかに、貴重な人生の輝きや生きてゆくことの哀しみが隠されていることを教えてくれる」と宮部みゆきが絶賛する通り、これは本格推理の面白さと小説の醍醐味とがきわめて幸福な結婚をして生まれ出た作品である。
夜の蝉 | |
北村 薫 東京創元社 1996-02 売り上げランキング : 95991 おすすめ平均 「私」シリーズで一番好き へぼ探偵のつぶやき 「愛」の物語 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
*内容*『空飛ぶ馬』につづいて女子大生の〈私〉と噺家の春桜亭円紫師匠が活躍する。鮮やかに紡ぎ出された人間模様に綾なす巧妙な伏線と、主人公の魅力あふれる語りが読後の爽快感を誘う。第四十四回日本推理作家協会賞を受賞し、覆面作家だった著者が素顔を公開する契機となった第二作品集。
秋の花 | |
北村 薫 東京創元社 1997-02 売り上げランキング : 87186 おすすめ平均 人間のもろさが切ない作品 期待外れ・・・ 評価下げてすみません 秋海棠 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
*内容*絵に描いたような幼なじみの真理子と利恵を苛酷な運命が待ち受けていた。ひとりが召され、ひとりは抜け殻と化したように憔悴の度を加えていく。文化祭準備中の事故と処理された女子高生の墜落死―親友を喪った傷心の利恵を案じ、ふたりの先輩である『私』は事件の核心に迫ろうとするが、疑心暗鬼を生ずるばかり。 この三つが、例の(笑)20年ほど前に読んだ本たち。
高野文子の表紙に惹かれて買いました。(好きですv絵がうまーい)
20年前のだから懐かしい感じの女子大生です。ちょうど自分も女子大生になりたてで、主人公と同化できましたっけ。
「秋の花」だけはやりきれないお話ですが、他は推理物ではあっても殺しが出ることはなく、ほのぼのしたものばかり。日常の中のなにげない「謎」の解明にはっとさせられます。
★★★☆☆
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