五つ星をさがして

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川上弘美「光ってみえるもの、あれは」

光ってみえるもの、あれは
光ってみえるもの、あれは 川上 弘美

中央公論新社 2003-09-10
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おすすめ平均 star
starきらきら輝く♪
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star切なくなる一冊

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*内容*16才の男子高校生が、奇妙な大人たちに取り囲まれながら、自身も大人へと変容していく過程を描いた青春小説。 江戸翠(みどり)は、フリーライターの母と祖母との3人暮らし。「ふつう」である翠に少し不満を持つ母を筆頭にして、家族はみな、どこか浮世離れした人々だ。 *★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*  

平凡な主人公の平穏な毎日が繰り広げられてゆく。特に伏線も起伏もなく。ただ取り巻く人達はちょっと癖のある人物たちでおもしろい。同い年感のある未婚の母像はありがちだけど、特に祖母の言動が楽しめました。「ちくちくこそが生きてるあかし~」のところなんか(笑)そうそう歳ととっても可愛い人はかわいい。(普段はさばさばしてて強い人なんだけど)  

うろうろ生きるのはいかがなものか…と人生に淡白だった少年が、日常の中でちょっと成長してゆく話です。(読書レヴューが一つ★と五つ★に分かれてるのがおもしろかった。気に入る人は気に入るしというやつですね。読書レヴューのほうがおもしろかったりして。)

ふわふわするような文章と日常の連続にぼんやりと読みすすめて行ったけれど(笑)、最後のほうの無人島に花田くんと行く話はリアルでよかった。(特に鹿と虫が)主人公の翠くんがやっと少年に思えてきました。  この話を憶えてられないストーリーとぼんやり感は、江国香織を思い出します…。あの人の本も内容を憶えていられない。けれど読後感は爽やかでいい感じなのです。  

 

青春(暗いトンネル)を遥かに通りすぎて遠くから眺めると、きらきら光ってみえますね。(そういう話かと思ってました(笑) ★★☆☆☆





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