角田光代　「トリップ」　生活臭漂うノスタルジックな

トリップ (光文社文庫)
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内容（「BOOK」データベースより）女子高生、主婦、サラリーマン…同じ町に暮らす人々の危うい生活「エコノミカル・パレス」「空中庭園」の著者、待望の最新作。ありふれた町の、ふつうの人々の、すこしズレた日常。

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平凡な毎日にうんざりしつつも、なんとか楽しみをみつけたりして生きてる主人公たち。

そうそう、なかなか思い通りにいかないことばかりだし、あんまり幸せじゃないし…と共感しつつ読む。同じ町なので、前の短編に出てきた人がまた登場して他人から見たら意外な実像だったり、隣の芝生は青く見えるけど隣の人もちょっとした不幸をかかえてたり。

また生活臭が漂ってくるようなリアルさが絶妙です。過去の将来の自分に重なって、古い商店街が懐かしくなってノスタルジーに浸ったり。私の実家のあった所沢のコロッケやクリームコロネや焼き団子が食べたくなりました(*´▽｀*)

★★★☆☆

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