五つ星をさがして

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光原百合「イオニアの風」神々の用意した運命の中でもがく人間は英雄だろうが賢者であろうが、ちっぽけ

イオニアの風
イオニアの風 光原 百合

中央公論新社 2009-08
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内容(「BOOK」データベースより) 偶然のいたずらで“意志”を得た人間たちは、長きにわたり互いに争い血を流し続けていた。時に罰し、時に救い、人間の歴史に介入してきたオリュンポスの神々は、ついに、人間に三つの試練を与え自らの道を選ばせることを決める。運命が用意した試練は、トロイア戦争を巡るふたつ。そして、強大な魔物を巡るひとつ―。人間の未来を拓くため、最後にして最大の難関に挑む、英雄の子テレマコスと美しき吟遊詩人ナウシカアの運命は!?神々の時代から人間の時代から人間の時代へと移りゆく世界を舞台に描く、壮大な愛と冒険の物語。

*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*  

時を超える壮大なファンタジー。でも神様たちが性格いろいろでミスをしたり我慢したり人間くさくて親しみやすいので、読みやすいです。

神々の用意した運命の中でもがく人間ひとりひとりは、英雄だろうが賢者であろうが、ちっぽけで、ちょっぴり哀しいです。

神々でも戦うとなると大変億劫になるという、大物の魔物が恐ろしい。神々でも世界は意のままには出来ない。人間のちょっと発達バージョンなわけね。神様もいろいろ苦労をしてるので救われます(笑)  

表紙のイラストは英雄の子テレマコスと美しき吟遊詩人ナウシカアなのね。そして下にいるのが大物の魔物。綺麗なイラストだけど、自由に想像力を働かせたいので、人物を絵にはしてほしくないです~ (特に漫画風なのは) 

全編を通して登場してお話をひっぱってゆく、ひょうきんな伝令の神様、ヘルメスがとっても魅力的(笑) ★★★☆☆


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