五つ星をさがして

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伊集院静「少年譜」長い廊下を過ぎ去った時間が幻のようにあらわれる

少年譜
少年譜 伊集院 静

文藝春秋 2009-02
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おすすめ平均 star
star懸命に生きようとする人へのエール
star作品により出来 不出来がある。
star何と手練れな

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内容(「BOOK」データベースより) 大人になるまでに通らねばならぬ厳しい道程に優しく光をあてる傑作少年小説集。17年前に発表された幻の短篇2作収録。

*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*  

「少年譜」,と「朝顔」がよかった。

朝顔」。年老いた主人公が夢で思い出す、祖母の大事な朝顔をふくらませ割っていた遊び。その朝顔が割れる音が、今耳の奥できこえる。歳のせいだと言われるが、いろんな音が聞こえる。赤の他人の母ミオとの出会いの思い出シーン印象深い。自分に期待をかける祖母のために勉強に励んだが、その祖母に厭うたミオ。歳老いた今、ミオとの出会いの場所を訪ねる。あと、ふと一人夜に起きてしまった時、長い廊下を過ぎ去った時間が幻のようにあらわれるシーン。娘も嫁ぎ、妻もあの世。思い出ばかりがよみがえる歳を重ねた重さとかせつなさとか哀しみとか満足感とか…自分もいつか通る道なんだろうなあと、色々感じ入りました。

★★★☆☆


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