五つ星をさがして

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京極 夏彦「厭な小説」いやだ・・・

厭な小説 厭な小説
京極 夏彦

死ねばいいのに 数えずの井戸 冥談 (幽BOOKS) 幽談 (幽BOOKS) オジいサン
by G-Tools

内容(「BOOK」データベースより) 「厭だ。厭だ。厭だ―」感情的パワハラを繰り返す馬鹿な上司に対する同期深谷の、呪詛のような繰り言にうんざりして帰宅した私を、マイホームの玄関で見知らぬ子供が迎えた。山羊のような瞳。左右に離れた眼。見るからに不気味だ。なぜこんな子が、夫婦二人きりの家に?妻はその子の存在を否定した。幻覚か?怪訝に思う私。だが、これが底なしの悪夢の始まりだった…(「厭な子供」より)。「恐怖」と「異なるもの」を描き続ける鬼才が繰り出した「不快」のオンパレード。悪寒、嫌悪、拒絶…あらゆる不愉快、詰め込んだ日本一のどんびきエンターテインメント。

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嫌ではなく「厭き厭きする」の厭ですね。いきなり「厭だ」から始まるし、本の装丁はものすごく凝っているし(シミ、黴などが印刷されボロボロの紙)、あまりな不快を誘う文章の山で、かえって冗談のようで面白く読めました。本そのものだけでも一見の価値あり。京極さんて、面白い人なんだろうなあ。今度はもっとどん底に怖い恐怖物も読んでみたいです。「幽談」より「冥談」の中の短編のほうが怖かったかな。

★★☆☆☆


 

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