五つ星をさがして

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桂美人「ロスト・チャイルド」荒唐無稽・漫画っぽい

ロスト・チャイルド ロスト・チャイルド
桂 美人

風の歌、星の口笛 (角川文庫 む 10-1) いつか、虹の向こうへ (角川文庫) 誤算 (角川文庫 ま 27-1) 首挽村の殺人 (角川文庫) 水の時計 (角川文庫)
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内容紹介 東京都監察医務院が突然、武装グループに襲撃された。人質となった女性助教授・神ヒカルは、遺伝子医療を巡る謀略戦に巻き込まれていく・・・。生命の根源を描いたエンタメ小説、ここに誕生!!

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27回横溝正史ミステリー大賞。  

選評で、北村薫が誤字に魅入ってしまうくらいの疾走感が素晴らしいみたいなこと書いてるのがすべてみたいな小説。確かに美形がいっぱいで双子ちゃんもリアルな子供らしくなく漫画的。

あちこちつたない所があり、読みにくいけれど、謎が謎呼び気になって最後まで読ませる。荒唐無稽な所がたくさんあるのと、一回読めば終わりな感じも漫画っぽいかな。(漫画を悪く言ってません。多数を占める漫画ということで…;私も自分のサイトで漫画連載してたし(笑)  

最後はほのぼの感動路線で終わり、いい余韻。ドラマ向きかも。でもやっぱり被害者も加害者も関係者全員、身内で小さくまとまりすぎてるか…。そこがまたハリウッド映画とかじゃなくドラマ向き(笑)  

その後二作書いているけれど、ふるわないようだ。それより選者(綾辻行人 北村薫 桐野夏生 坂東眞砂子)の中で読んだ事のない、一番厳しいこと言ってた坂東眞砂子さんの作品をぜひ次読もうと思う!一過性の面白さだけでなくそれ以上の何か(手垢のついたテーマ性ではなく作家個人から出てくるもの)がないと駄目だってさ。ふうーーーん。彼女の読むの楽しみ~。 ★★☆☆☆

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