あさのあつこ「夜のだれかの玩具箱」ストーリーテラーなんだけど…世界を創るのがうまいんだけど・・・
夜のだれかの玩具箱 あさの あつこ by G-Tools |
内容(「BOOK」データベースより) 死期を前に忘れえぬ女性の面影を追って妻娘と旅に出る男。恋女房に去られ落ち込む職人を案じる若旦那の胸の内。少年時代の悔恨と、満開の桜の思い出が甦る亡き友の作文。父を看取る日を前に、夫との関係に揺れる娘に訪れた奇跡。切ない恋愛から艶めく時代小説まで自在に描き出す著者の才がしっとり冴えわたる六篇があふれだす小説の玩具箱。
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「朝のこどもの玩具箱」と対になっているのですね。装丁と額の中のイラストが素敵。朝の~は爽やかだったり初々しかったりの六編。(以前のレヴューを下にもう一度載せてみました。)
こちらもやはり6編。題名の夜の~というだけあって、どれも内容は暗め。どれも死がからむけれど(特に蛍女は甚だしく)1話と2話が対応して温かな印象を残してくれます。眠りと死って近いしね。
多作家だし、ストーリーテラーなんだけど…やっぱり印象ちょい薄めかな?
★★☆☆☆
朝のこどもの玩具箱(おもちゃばこ) | |
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内容(「BOOK」データベースより) 父を亡くし、若い継母とふたり年を越す高校生。目が覚めたら魔法のしっぽが生えていたイジメられっ子。頑固な老女の説得を押し付けられた気弱な女子職員。人類の存亡をかけ森の再生目指し宇宙に飛び立つ少年たち。青春小説、ファンタジー、SFと幅広く活躍する著者ならではの色とりどりの六篇がぎゅっと詰まった小説の玩具箱。 *★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
謹賀新年 ぼくの神さま がんじっこ 孫の恋愛 しっぽ この大樹の傍らで の六篇。紹介の通り盛りだくさんな印象。
人間にも化けられ、術も使えそうな狐のお話「孫の恋愛」と、お誕生日くらいしか卵が食べれない食うや食わずの貧しい村で、頼もしいお父さんが死んだ!工場で働く村の稼ぎ頭が次々と難病になって死んでゆき、フユンを助けてくれた先生が核心に触れそうになったため暗殺される。フユンの行く末が気になる…という「ぼくの神さま」がよかった。
宇宙に飛び立ったSF「この大樹の傍らで」といい、長編の紹介のような短編が多かった。もっと読みたいと思えるのは世界を創るのがうまいのだろう。
他は…ちょっと印象がうすい。大体あさのあつこの小説はすぐに内容を忘れてしまいます。私はどんな小説でもすぐ内容を忘れるけれど(汗)一ヶ月前のまで忘れるということは印象が薄いんだろうなと。他の方のレヴューを見てやっと思い出す始末。二度読みしないために作ったのがこのブログというわけで…(笑) ★★★☆☆
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