五つ星をさがして

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白石一文「砂の上のあなた」白石さんでは断然よかった!!

砂の上のあなた
砂の上のあなた 白石 一文

新潮社 2010-09
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翼 (テーマ競作小説「死様」) 幻影の星 この世の全部を敵に回して (小学館文庫) ほかならぬ人へ (祥伝社文庫) この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上 (講談社文庫)
内容(「BOOK」データベースより) ひとかけらでいい。僕が死んだら、愛する女性の骨と一緒に眠らせてほしい。最愛の父に愛人がいた…。見知らぬ男からもたらされたのは、娘が最も知りたくなかった事実。しかし亡き父の妄執は、35歳の主婦・美砂子の結婚生活にまで影を落としていく。ぬるく濁った世の中を貫けるのは、時間の流れをもねじ伏せるほどの「強い感情」だけなのか―。圧倒的長編小説。

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白石さんの読んだ本の中では断然よかった!!(いつもはなんだかな~と思いつつ読んでます・・・)

美砂子の夫とご先祖様の絡まり具合といい、奇しくも最近読んだ「末裔」に似ていて。 ★★★☆☆

 

 

ちなみに「末裔」は以下。

末裔末裔絲山 秋子

講談社 2011-02-16
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Amazonで詳しく見る by G-Tools内容紹介 定年近い公務員の省三が、ある日家に帰ると、玄関ドアの鍵穴はどこにもなかった。妻を亡くし息子も娘も家を出て、家に入れない。省三は外泊を続け、今や住む人のない鎌倉の伯父の家に滞在する。懐かしいものに囲まれながら思い出すのは、父と伯父がかわす教養を根本に置いた会話、母や伯母のことなど、かつてそこにあった幸せな光景。すべては失われ堕落した末裔であると自覚した省三は、自らの系譜に思いを巡らせ、行動を起こす。

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奇想天外な話なのに、情景描写人物描写があまりにきっちり普通にのどかなので・・・まるで自分に降りかかっている災難のよう。

鎌倉のお宅の描写がノスタルジックでいい。

ご先祖様の絡まり具合が偶然同じ時期に読んだ白石一文「砂の上のあなた」に似ていて面白かった。 ★★★☆☆

 

 

 

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