角田光代「空の拳」この世にゴマンとある知らない世界
空の拳 | |
角田 光代 日本経済新聞出版社 2012-10-11 売り上げランキング : 64894 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
内容(「BOOK」データベースより) たまたまジムにまぎれこんだ男が、練習して練習して練習しなければ強くなれない、金にもならず、命すら奪われかねない過酷な世界にのめり込む。人はおもしろい試合を見てしまうと、夢中に、暑苦しくならずにはいられない。そこは世のうつろいと無縁の時がとまった世界。まばゆい光の下で突き上げられた拳は、いったい何を掴むのか。たたみかけるようにパワフルに、ボクシングそのものを描ききった傑作長篇。
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角田さんなら隙間時間にダラダラ読むのにいいかな~(読みやすいので)と思ってたら、なんと男性が主人公。・・・なんだか女性的なノリの男の子だが。しかもスポコン物?!主人公の立ち位置は外れているのでそこに同化すればいいだけだけど。
はずれかな~と思ってたら、チャンピオン狙えるくらいのヒーローの心の内は淡々としてたり怖かったり、でも楽しい!!という瞬間へ行きつけるとたまらなかったり。そういう内部から攻めてきて、意外にも最後までさくさく読めました。カリスマのある子やのんびりしてるが実力のある子、長年やってきても全然実力のない子。皆怖いと思ってるけれど、カッコイイ楽しい瞬間が忘れられないんだろうな。
ボクシングが身近になりました。知らない世界がこの世にはごまんとあって、しかもそれぞれに広く深いということをまたしても思い知らされました。いつもは自分の好きな世界ばかりに浸っているので。
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