五つ星をさがして

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森見登美彦「きつねのはなし」異界へ

きつねのはなし (新潮文庫)

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内容(「BOOK」データベースより) 「知り合いから妙なケモノをもらってね」篭の中で何かが身じろぎする気配がした。古道具店の主から風呂敷包みを託された青年が訪れた、奇妙な屋敷。彼はそこで魔に魅入られたのか(表題作)。通夜の後、男たちの酒宴が始まった。やがて先代より預かったという“家宝”を持った女が現われて(「水神」)。闇に蟠るもの、おまえの名は?底知れぬ謎を秘めた古都を舞台に描く、漆黒の作品集。

*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*

日常のすぐ横にある異界をのぞかせてくれます。

一番印象深かったのは、というか恐怖を覚えたのは、「水神」の水を飲んでも飲んでも乾きがいやされないおじいさまの話。私が酒飲みなだけに、一生分の酒のためののどの渇きというのが、リアリティがありすぎて。あれがずっと続くのは辛い。

 

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