田口ランディ「マアジナル」「鳥居が立ち並ぶ海からの道で、少女が神隠しに遭う。神様の通り道だもんね。何かいろいろ通ってそう。
内容(「BOOK」データベースより) 一人の少女が、この路地で消えた。1987年10月23日―。あの日、少女に何があったのか。拉致?神隠し?UFO?それとも―かつて一緒にUFOを呼んだ6人の少年少女。その人生が再び交錯する時、世界は揺らぎ始める。現実が静かに壊れていく。著者渾身の最新長編。 *★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
二度目のマアジナル読了~
読んだ事は憶えていても、内容すぐ忘れる私。読んだことすら忘れて半分あたりで「あれ?」という時もあって恐ろしい。そのためにも読書ブログを書いてます(;´・ω・)
「鳥居が立ち並ぶ海からの道で、少女(中二)が神隠しに遭う。」海からの神様の通り道だもんね。何かいろいろ通ってそう。
小学生の男子、見えないけど見えると言い張っていたマンモスの幽霊、後ろに迫ってきた時、おじさんに教えてもらっていたセリフを言う、「見越し入道、見越したぞ!」
母と娘2人で、屋根の上のユーフォーを見る。怪しそうに手を振っていた母が、翌日は見たかしら?としらばっくれている。
小学生たち6人(神隠しに遭う子、ユーフォー見た子、マンモス幽霊見た子含む)で鳥居の連なる道でUFOを見る。
ワンコの幽霊たち。(鳥居の海からついてきた犬、医者になつく、殺された犬)
ありありと光景が浮かぶ印象的なシーンがたくさん!思い出しました。ノスタルジー漂っていて、懐かしい匂いのするシーンたち。
でも、その合間にあるうん蓄が・・・・ちょっと長い気もします( ̄- ̄;ためになるけどねー。浪漫もあるんだけどねー。
舞台となった能登半島は、中国大陸、ポリネシア、インドネシアのほうからの交易が盛んで異文化や人々が入ってきていた。その向こうにはかつての楽園、熱帯の花々の国とも通じているので、黄泉の国も花々が咲き乱れる国と想像された。鳥居の向こうの海は、そういう異界と通じていた。色々な国果ては死んだ後の国にまで。更に宇宙にまで通じていた・・・・。
西洋音楽・・・完璧な比率によって構成された数学的美、天上の音楽。
東洋音楽・・・音と音の間にグラデーション。ゆらぎのある自然の音と似ている。
音楽室から流れてくる、曲が印象的。ダッタン人の踊り。
人はどこからきてどこへ行くのか。子宮は異空間への入口。胎盤は宇宙船。あの世とここではない場所を結ぶ。星から外された冥王星(プルート)を辺境の砂漠で観測するローエル。壮大になったゆくお話・・・・・・・
ラストシーンよかった。全く忘れてたけど。
宇宙船を見たお姉さんの方が大人になって、娘を連れて故郷を訪れる。消えた女の子に似たお地蔵さまと写真を撮る。娘はその子が良くしていたしぐさをして写ってる。
(空を指さすしぐさ)空には丸い銀色の光が写ってる。
★★★☆☆
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U^ェ^U今日も皆様に何かいいことありますように!
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