五つ星をさがして

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朱川湊人「月食楽園」叶わない恋がどこか遠くの花園で花として美しく咲いている

月蝕楽園 (双葉文庫)

内容(「BOOK」データベースより) 癌で入院している会社の後輩。上司から容態がよくないことを知らされ、伝えてほしいことがあると言われた私は、激しい抵抗を感じながら病院に行く。そして病室を前に、逡巡した。―このまま帰ったほうがいいのかもしれない。なぜなら…(「みつばち心中」)。みつばちのほか、金魚、蜥蜴、猿、孔雀が短編の題名になった作品集。そのどれもが重く、切なく、登場人物たちの「その後」が気になる恋愛小説。

*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*

いつものように後味悪い短編でした。(←褒めてます、そこがいつもいいので)

それはいいのですが、薄味であまり心を動かされず・・・・

「みつばち心中」どうにも最後まで気持ち悪く。スミマセン、こういう性癖の人だっているだろうにね。

「噛む金魚」もう少し頑張って、子供一人でも産んでいれば随分違った夫婦になったのに。

「夢見た蜥蜴」本当の大きなサラマンダーだったらよかったのに。水槽に前足かけて立ち上がって、窓の外を見る蜥蜴ちゃんを想像すると可愛かったから。

「眠れない猿」あと一歩。我慢すれば幸せになれたのに。忘れるのも才能なのかも。

「孔雀堕落」叶わない恋がどこか遠くの花園で花として美しく咲いているというのは、ロマンチック。孔雀は唐突だったような?

★☆☆☆☆



 





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