「ヘブンメーカー　スタープレイヤー②」魔法の杖を手に入れても頭のいい人でないと使いこなせずすぐに滅びる

内容情報】（「BOOK」データベースより）気が付くと殺風景な部屋にいた高校二年生の鐘松孝平。彼はバイクを飛ばしている最中に、トラックに幅寄せされ…その後の記憶はなかった。部屋の外には他にも多くの人々がおり、「死者の町」と名付けられたこの地にたどり着いたという。彼らは探検隊を結成し、町の外に足を踏み出す。一方、片思いの相手を亡くし自暴自棄になった大学生の佐伯逸輝は、砂浜で出会った奇妙な男に勧められクジを引くー。いつのまにか見知らぬ地に立ち、“１０の願い”を叶えることができるスターボードという板を手にとった。逸輝は己の理想の世界を思い描き、異世界を駆け巡ってゆく…。先住民や来訪者、そしてどんな願いも叶えることができるスタープレイヤーー。多様な国家や人種が息づく異世界で、人間の本質を描きあげる渾身の長編サーガ。興奮と感動をよぶファンタジー長編、第二弾！
*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*

死者となってヘブンに現れた孝平と、スタープレイヤーになってヘブンに来た佐伯の視点で交互に語られるので、全く退屈しなかった。

気になるところで「続きは来週～」のように別視点の続きに移ってしまい、ああ～と思いつつも、そちらも気になる続きだったりする！

いや～恒川光太郎、暗いのも書くがエンターテイメント上手い！今一番楽しみな作家のひとりです。

ファンタジーだけと、今の世界とそっくり。恨みを持つ種族同士どうしても報復の戦いが続いてしまう。豊かな自然と建造物をいくら出しても、殺戮は繰り返される。

どうしたら平和に暮らせるのか？

人間は愚かなのでやはり何か恐るべき存在が睨みを効かせていないと駄目なのか。

でもヘブンは３４人→１００万人になり発展し平和が続いているよう。

マキオのおかげでスターボードの使い方のアイデアがすごい。

佐伯の命の保険をかけておく願いも斬新だった。

所詮、頭の良さが勝負。

上手く理想の都市を作れても、アイデアがない、お粗末なお頭のプレイヤーは地が出てしまう。馬鹿な人はすぐに滅びる。（呼び出したアイドル達に殺されたり　前作）

最後に夕月が出てきてよかった。（前作の主人公）

ヘブンに行きたいと言っていたから、興味深深だった。

ダイヤモンドをお札に包んで渡すところも前作読んだ人は誰もがにんまりしただろう。

★★★★☆

前作の感想はこちら。

スタープレイヤー (単行本)

内容（「BOOK」データベースより）路上のくじ引きで一等賞を当て、異世界に飛ばされた斉藤夕月(34歳・無職)。そこで10の願いが叶えられる「スタープレイヤー」に選ばれ使途を考えるうち、夕月は自らの暗い欲望や、人の抱える祈りの深さや業を目の当たりにする。折しも、マキオと名乗るスタープレイヤーの男が訪ねてきて、国家民族間の思惑や争いに否応なく巻き込まれていき…。RPG的興奮と神話世界を融合させた異世界ファンタジーの新シリーズ、堂々開幕! *★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*

くじを引かされ、いきなり別の星へ連れていかれ、１０この願いを叶えられると伝えられたら、「あーラノベみたいー」と思うね。

その案内役が、各スタープレイヤーごとに色んな姿をしてるのがおもしろい。

更に、スタープレーヤーが、その星にたくさん存在しているという設定もいい。

おかげでどんどん膨らんでいく話。

私だったら何を願うかなあ？と暢気に考えているのは序盤まで。

この１０個の願い事って、相当にアイデアが豊富で頭の良い人しか使いこなせない！！

私なんて、ぼんやり色々叶えてもらっているうちに、殺されてしまう側だわー。

アイドルを次々と呼び出して願いを叶えてもらって、アイドル達に殺されてしまったバカなスタープレーヤーもいれば、つの塔（それぞれホテルだったり図書館だったり）を出現させ、原住民と一緒に豊に暮らすマキオみたいのもいる。

上には上がいて、好きな時に服と共に透明人間になれるという願いをした女性もいた！

剣術などに優れているのもおそらく願いで叶えたのだろう。その人に窮地を助けられる主人公。

恒川光太郎、やっぱり好きだなあ！

今回のお話は辛くなく暗くなく、夢が合ってよかったですヾ(*´∀｀*)ﾉ

★★★★☆

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U^ェ^U今日もいいこと探ししましょう♪
最近はまってる「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」
３年前からほしかったソフト。
せっかくスイッチ本体を持ってるので、購入してみた。
･･･そこには素晴らしい世界が！(*´▽｀*)