谷村志穂「静寂の子」美しい大自然も時に牙をむく。人間も同じですね。
静寂の子 谷村 志穂 祥伝社 2006-07 by G-Tools |
内容(「MARC」データベースより) 夫婦の愛、家族の愛とは? 水難事故をきっかけに、たがいにすれ違いはじめた夫婦。安らぎを求めるふたりの魂は、どこへ向かうのか? 北国を舞台に、永遠のテーマに挑んだ救済の物語。
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相手の事をちゃんと思いやって大好きでも、相手を囲む状況や相手の感情によって、「思いやり」や「愛情」の受け取り方が違ってくる。傷ついてる時「今ほしいもの」が熱い想いなのか淡々とした見守る態度なのか。
・・・でも身勝手だよね。双方で思いやって接してれば、そうそうすれ違いにはなるまい。すれ違いになるのは、やっぱり二人の間に何かが欠けてきてるのかも。
前半は、恋する百合香目線なので、夫がとても神秘的で魅力的に映る。夫目線になってきた終わりのほうには、「夫」のただの優柔不断で子供っぽいところが鼻につく。まだ恋のフィルターがかかっちゃってるんだろうな。夫が救いを求めた、友人の妻も本性を現してきて、ドロドロの人間模様に。大自然は美しいのに人間の心は・・・。いやいや美しい大自然も時に牙をむく。人間も同じですね。 ★★☆☆☆
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