原生林の怖さ あさのあつこ「ぬばたま」
ぬばたま | |
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ホラーの中編集。今ちょうど夏なので怖くていいかな。
それほど怖くはないのですが一応ホラーのようです。
最後の4つ目のお話の森で自殺したおじさんが毎日座敷の隅に座ってるところが一番怖かったかな。夏の濃い緑の森や山の中はひんやり暗くて何かの気配を感じそうです。
一度、伊豆の山奥でとっぷり日が暮れてから迷った事があるので、それを思い出したら中々怖くなってきました。山奥でぽっかり村があって、そこで道を聞いてなんとか帰れたのでしがた、村も八つ墓村のようで怖かったです~~~(失礼)
1つめはよくわからない話でしたが、他三篇はお勧めです。
2話は初恋と隠された真実に、3話は夏休みが始まる前のあのわくわくした感じにノスタルジーに浸ってしまいました。
3年生くらいの時だかの、夏休みが明日からという夕暮れ、友達と可愛い手帳を買った帰り道のおたいこ橋の上で見た入道雲と夕焼けがありありと思い出せます。あの無限の自由が広がってる感じ、中年の私にはもう味わえないんだろうなあ。
3話も切ないです。そういえば4話で2話のお母さんが幽霊で出てきますが…「山へ還れ」と言われても山だけには帰りたくないだろうなあと可哀相になりました。一人娘の事も気がかりだろうなあと。
★★★☆☆
|∀`)ノ.。oO(いつもありがとうございます)
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