五つ星をさがして

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桐野夏生「東京島」



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東京島
東京島 桐野 夏生

新潮社 2008-05
売り上げランキング : 28973

おすすめ平均 star
star設定を生かし切れなかった感あり
star読後感が悪すぎ、
star微妙な作品

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内容(「BOOK」データベースより) 32人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。果たして、ここは地獄か、楽園か?いつか脱出できるのか―。食欲と性欲と感情を剥き出しに、生にすがりつく人間たちの極限状態を容赦なく描き、読者の手を止めさせない傑作長篇誕生。

*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*  

アマゾンの読書レヴューでは、初めて桐生さんの小説を読んだ人もファンだという人も「がっかり」感想が多かったです。でも★5つの人もいたり、人によってバラつきが。

私は初めてでもファンでもないのですが、結構おもしろく読めました。だって桐野さんのはいつもエログロだって覚悟が出来てますし。(でも真梨幸子岩井志麻子よりは、さっぱりしてるかな・・・)

もちろんそれ以外の鋭い人間観察眼とか心理描写の妙とか面白い設定とか感心してます、好きではないけど面白いものもたくさんあるので。でも超駄作もあるので、それは要注意ですが・・・(´-ω-`)

それに男性が描くエロだと女が愛玩動物か女神になってしまうけれど(笑)桐野作品ではで生身の女になっているところが気に入ってます。  

確かにダラダラ感はありましたが、やっぱり誰が救助されるのか誰が生き残るのかは気になるし、無人島での醜悪で工夫のある暮らしも興味あって最後まで読み続けられます。  

無人島唯一の中年女清子の夫が日記に、生き残るのは(たくましい)清子とワタナベだろう、と書いていたけれど、その二人のみ無人島を脱出できて、半分当たっていたのが面白かった。そして最後、清子の産んだ双子にそれぞれの今を語らせて終わるやり方上手かったですね。エログロ醜悪だらだら感も終わりよければすべてよし?(笑)サバイバルが大きすぎて、あまりエログロは気にならなかったです。  

なんといっても、自分はお菓子とアイスティーを横に置いて屋上で寝椅子で読んでる現実に戻った時がすごく幸せでした(笑)現実のものすべてが愛しくなりすべてに感謝したくなったのは、いい読後感といえるんじゃないでしょうかv

★★★☆☆


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