絲山秋子「妻の超然」「末裔」まるで自分に降りかかっている災難のよう。
妻の超然 | |
絲山 秋子 新潮社 2010-09 売り上げランキング : 342246 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
容(「BOOK」データベースより) 文学がなんであったとしても、化け物だったとしても、おまえは超然とするほかないではないか。「妻の超然」「下戸の超然」「作家の超然」を収録した異色の三部作。
*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
作家の超然が凄かった。最後のほうの文章が秀逸でした!「夕日、文明が始まったかのような山の向こう〜」のところ。それ以外は印象薄し・・・・
★☆☆☆☆
末裔 | |
絲山 秋子 講談社 2011-02-16 売り上げランキング : 269417 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
内容紹介 定年近い公務員の省三が、ある日家に帰ると、玄関ドアの鍵穴はどこにもなかった。妻を亡くし息子も娘も家を出て、家に入れない。省三は外泊を続け、今や住む人のない鎌倉の伯父の家に滞在する。懐かしいものに囲まれながら思い出すのは、父と伯父がかわす教養を根本に置いた会話、母や伯母のことなど、かつてそこにあった幸せな光景。すべては失われ堕落した末裔であると自覚した省三は、自らの系譜に思いを巡らせ、行動を起こす。
*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
奇想天外な話なのに、情景描写人物描写があまりにきっちり普通にのどかなので・・・まるで自分に降りかかっている災難のよう。
鎌倉のお宅の描写がノスタルジックでいい。 ご先祖様の絡まり具合が偶然同じ時期に読んだ白石一文「砂の上のあなた」に似ていて面白かった。
★★★☆☆
ぽちっと応援お願いします!
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
にほんブログ村
?
スポンサーリンク