田山朔美「霊降ろし」部屋いっぱいに大きくなるミニブタかわいい

霊降ろし
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内容（「MARC」データベースより）降霊術の“振り”をして拝み屋をしていた女子高生・友紀。ある日、ほんとうに霊が降りてきて-。端正な文章で繊細な少女のこころを描いた表題作と「裏庭の穴」の2編を収録。

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子供は生きる場所を選べないから本当に可哀想。という大人の自分もぽいっと今の場所を追い出されたら、生きていくのもやっとな感じだろうけれど、でも生きていけそう。中身がしっかりしていても外見が若いとまわりから目をつけられたり、信用してもらえなかったり。ここは歳をとるのもいいもんだと思うところ。ハウルのソフィのように。　

どろどろした大人の中で生活するために言いなりになっているけれど、ぎりぎり自分を見失わないように頑張る少女。拝み屋の女の呪縛から逃げだせた場面はすっきりした。さわやかなラスト。　

「裏庭の穴」に出てくるミニブタ可愛いvv主人公の何かを食べつつ？最後は部屋いっぱいに大きくなるミニブタ。寓話のようなお話。

★★☆☆☆

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