河合二湖「バターサンドの夜」カースト上位の派手グループの子よりは、おたくとかマニアと言われる人のほうが本物のトップに近いのよね
バターサンドの夜 | |
河合 二湖 講談社 2009-09-11 売り上げランキング : 597481 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
内容(「BOOK」データベースより) 「モデルやらない?」息苦しい毎日の心の支えは、「ロシア革命」のアニメのワンシーン。いつかこの主人公のような衣装を着て、自分を変えたい中学生の明音に誘いの声が。自分ってなに?自分のことを本当にわかってくれる人っていないの?中学生の心の揺らぎを巧みにすくいあげた新世代・ヤングアダルト小説。第49回講談社児童文学新人賞受賞の鮮烈なデビュー作。 *★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*
可愛らしい題名と装丁に惹かれて、癒されるために借りてきました。他に殺伐とした小説も借りたので。娘に紹介できる本がまた増えて嬉しい。
誰もが周りに合わせてなんとなーく日常を過ごす集団生活。寄せ集めグループだと、余り者みたいな気分になる気持ちよくわかる。
おしゃれに敏感で派手に振る舞う子のグループがトップだと思われがち。自分たちもトップだと思ってるんだろうけど。興味を持てるようになれば、誰でもオシャレになる。ちょっとダイエットしてコンタクトにして髪型変えて可愛い洋服着れば、あっという間にオシャレグループの一員と変わらなくなる。それより本当のトップを目指すほうが難しい。勉強でも運動でも、漫画でも小説でも絵でも。
カースト上位の派手な子よりは、おたくとかマニアと言われる人のほうが本物のトップに近いのよね、本当のところは。
昔はオタクという言葉もなく誰も差別しなかったので、漫画絵を描いてると「すごーい」と皆集まってきたもんだけど。若い世代の「しょこたん」は漫画描いてると「キモイ」と言われたって。(朝日新聞いじめられてる君へより)
漫画描いたり小説読んだりするほうが好きな子も、学校のクラスの中では皆とおしゃべりしてないと、すぐグループから外れてしまう。はずれた子のほうが大半だと、そっちが強くなるのになー。ほんとのほんとは群れるのが心の底から好きな子なんて、3分の1位しかいないんじゃないかな。暗いと言われたりグループから外れたりしないように私も明るくしゃべっていたなあ。ま、うちの娘のように普通に楽しいからという子もたくさんだろうけど。
同年代ではなくても、誰かと何かをやり遂げて達成感、充実感を味わう経験っていいですよね。いままでのコンプレックスや悩みが小さなものに思えてくる。自分の小さな夢を貫くのもいいもんです。勇気をもらえました。 ★★★☆☆
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