角田光代「平凡」どこか別の場所で別の生き方していたら

内容（「BOOK」データベースより）妻に離婚を切り出され取り乱す夫と、その心に甦る幼い日の記憶(「月が笑う」)。人気料理研究家になったかつての親友・春花が、訪れた火災現場跡で主婦の紀美子にした意外な頼みごと(「平凡」)。飼い猫探しに親身に付き添うおばさんが、庭子に語った息子とおにぎりの話(「どこかべつのところで」)。人生のわかれ道をゆき過ぎてなお、選ばなかった「もし」に心揺れる人々を見つめる六つの物語。
*★*――――――――――*★**★*――――――――――*★*

別の道を選んでいたら････

と、私はあまり思わないんですよね～

ただひとつ、もう少し６歳上なりにキレない穏やかな人と結婚したかったな、とは思う。（←思ってるじゃなーい(;・∀・)まあ、ちょっとだけ。）

あの頃に戻りたいとも思わない。やり直しするなんて大変すぎる。

「もうひとつ」

次ぜひギリシャ行ってみたい～。新婚旅行で西ヨーロッパは巡ったけれど。

今二人でそれなりに幸せなカップル。でもふと分かれて一人の生活を夢で見たら･･･何かものすごい自由な楽しさを感じてしまった翌日。ひとりで行動って心ぼそいし、淋しいけれど、確かに開放感でスキップしたくなる。私も今そうなのでわかりすぎる。（４年前に旅立ったワンコのために土日びっちり夫と行動ともにしていたのを止めた）

「月が笑う」

結婚６年で倦怠期な夫婦。妻に男ができて別れてくれという。妊娠検査の結果をゴミ箱に入れてるのはムカつくね！離婚してやるもんかと私も思うね。でも自分まで低い場所へ落ちてしまうね････

昔小さな頃、自分を車ではねた女性を許してあげたように、今回も許すことにする。ただ婦警さんが笑うと嬉しいなという理由で許したように。月も笑ってくれてる。

「こともなし」

大恋愛の末振られて、相手の女の職場まで殴り込み、修羅場。今はヤケで付き合った人と子供もなしてる。

死んでもいいくらい好きな人ってどんなでしょう？？？私は恋をしたことがないので分かりません････

「外見が好みに激しく通っていて」「３，４年経っても目減りしない熱情で」「４年目に結婚申し込まれ、もう死んでもいい、でも死んだら結婚できないか」

羨ましい。恋で幸せ絶頂での結婚。絶頂が４年半も続くなんて。

４年半後によその好きな人できて、振られるけど。

「どこかべつのところで」

息子におにぎりを渡したばっかりに、事故に遭うバスに乗せてしまった････と何十年も悲しむ主婦。あの時おにぎりを作ってなかった自分を超具体的に想像して話す。（猫を探しにきた女性に）

「きつい嫁、結婚式にも呼ばれず、お金出したのに、嫁の実家近くにマンション買う。子は産まない宣言される。夫は糖尿病で大したものは食べられないの」